本記事ではドコモから番号そのままで他社に乗り換える際のおすすめキャリアやお得な乗り換えタイミングも解説します。
おすすめの乗り換え先は月に使用するデータ容量によって異なります。
基本的には今使っている端末がそのまま使えるOCNモバイルONEかahamoがおすすめですが、20GB以上使う方は楽天モバイルも検討しましょう。
月のデータ使用量 | おすすめキャリア |
---|---|
~10GB | OCNモバイルONE |
10~20GB | ahamo |
20GB以上 | 楽天モバイル |
▼20GB以上なら楽天モバイル▼
(データ使い放題でも3,278円)
OCNモバイルONE
まず紹介するのはOCNモバイルONEです。
料金はドコモよりも圧倒的に安く、MVNOの中では速度も速いです。
ドコモ回線を使った格安SIMの中では最もおすすめのキャリアです。
月に使う容量が10GB以下の方はOCNモバイルONEを選びましょう。
- 格安SIMトップクラスの速い速度
- 今のスマホがそのまま使える
- 音声500MBが月550円と安い
- スマホがセールで安く買える
- 国内通話が自動で半額に
- 最大10GBまでしか選べない
OCNモバイルONEはドコモ回線を使ったMVNOなので、ドコモで使っていた端末がそのまま使えます。
主要なMVNOでは通信速度がトップクラスに速く、音声500MBプランが月550円、音声3GBプランは月990円と料金も安いです。
ドコモより料金が安い
OCNモバイルONEの料金は以下のとおりです。
<音声SIMの料金表>
容量 | 月額料金(税込) |
---|---|
500MB | ¥550 |
1GB | ¥770 |
3GB | ¥990 |
6GB | ¥1,320 |
10GB | ¥1,760 |
音声SIMなら500MBが月550円、1GBが770円から選べます。
ほとんどデータを使わない方も月550円で電話番号を維持できますし、500MBプランは10分の無料通話もついています。
ただし、選べる容量は最大10GBで大容量プランはありません。
10GB以上使う方は次章で解説するahamoも検討しましょう。
今のスマホがそのまま使える
OCNモバイルONEはドコモ回線を使ったMVNOです。
よって、ドコモで使っていたスマホはそのまま使えます。
OCNモバイルONEのSIMが届いたら、現在の端末にSIMカードを差し替えてAPN設定するだけでほぼ全てのスマホが使えます。
面倒なSIMロック解除も不要です。
通信速度も速い
OCNモバイルONEは通信速度も速いです。
格安SIMはお昼や夕方に速度が低下するキャリアが多いのですが、OCNモバイルONEの通信速度は主要なMVNOではトップクラスです。
ドコモと同じレベルとまでは言えませんが、お昼でも5Mbps以上出ており混雑時でも快適に使えます。
アプリ不要で通話料金半額
OCNモバイルONEは、国内通話がドコモの半額の11円/30秒と安いのもメリットです。
以前は専用アプリを使って電話をかけると半額になっていましたが、現在は専用アプリ以外の通話も自動で半額になります。
端末にもともとある標準の通話アプリでかけても自動で半額になるのは嬉しいですね。
もちろんかけ放題オプションも充実しているので、通話が多い方もOCNモバイルONEへの乗り換えでお得に使えます。
ドコモショップ/店舗で申込可
OCNモバイルONEは全国のドコモショップでも契約ができるのもメリットです。
OCNモバイルONEは2021年からドコモのエコノミーMVNOとなり、ドコモショップでも取り扱いが開始しました。
ドコモショップでサポートしてくれるのは新規契約が中心ですが、おすすめのプランを選んでくれたり初期設定をしてくれたりするのは安心です。
ただし、スマホ価格はOCNモバイル公式オンラインショップで実施しているスマホセールのほうが断然安いです。
乗り換え時に端末の買い替えを検討している方はオンラインの方がお得です。
最大10GBまでしかない
OCNモバイルONEの最大のデメリットは最大10GBまでのプランしか選べないことです。
小容量は500MBから細かく選べますが、10GB以上のプランは選べません。
月に10GB以上使う方は他社を検討しましょう。
20GBまでなら月2,970円のahamo、それ以上使う方は月3,278円でデータ使い放題の楽天モバイルUN-LIMITも検討しましょう。
上記に該当しない方は、OCNモバイルONEはかなりおすすめです。
OCNモバイルONEのメリット・デメリットやキャンペーン情報はこちらにまとめています。
▼10GB以下ならここ▼
▼スマホセールがお得▼
ahamo(アハモ)
続いて紹介するのはahamo(アハモ)です。
2021年3月に開始したドコモの料金プランの一つで、20GBのデータ容量と5分かけ放題がついて月2,970円で使えます。
- 20GBが月2,970円
- さらに5分かけ放題付き
- 今のスマホがそのまま使える
- 速度制限後も最大1Mbps
- 海外でも追加料金なし
- 20GBのプランしかない
20GBが月2,970円と安い
ahamoは月20GBの容量が2,970円で使えます。
さらに5分以内の国内通話かけ放題も料金に含まれていますので、1回あたりの通話時間を5分以内に抑えれば通話料金もかかりません。
月10GB以下ならOCNモバイルONEの方がお得ですが、10GB~20GBの方はahamoへの乗り換えで月額料金を大きく節約できます。
- データ:月20GB+ 5分かけ放題
→月2,970円
サービス開始当初はオンライン専用のプランでしたが、現在はドコモショップで申し込みや故障時のサポートが受けられます。
サポートには料金がかかりますし、店員さんのサポートをもとに自身で手続きが必要ですが、困ったときに駆け込めるのは安心です。
速度制限後も最大1Mbps
ahamoのデータ容量は月20GBですが、容量を使い切った後も最大1Mbpsの速度で通信できます。
ドコモの通信制限時の速度は最大128kbps(0.128Mbps)なので、ahamoの制限時の速度はかなり速いです。
1Mbpsの速度があれば、Youtubeも360p~480pの画質で詰まらずに視聴できます。
SNSやWEBサイトの閲覧も「ちょっと遅いかな?」くらいの速度で表示されますので、快適とは言えませんがイライラするようなことはありません。
うっかり20GB使い切ってしまった場合もある程度のことは問題なくできるのがahamoのメリットです。
もちろん1GB550円でチャージすれば速度制限は解除されます。
海外でも無料でデータ通信可
ahamoは海外でもそのままの料金でデータ通信が使えます。
対象の国・地域であれば、日本国内と同様に20GBまでのデータ容量が使えます。
追加料金はありませんし、事前申し込みも不要です。
旅行や出張で海外に行く方はahamoがお得です。
ただし通話料は別途海外用の料金がかかるので注意してください。
速度・エリアはドコモと同じ
ahamoはドコモと同じ回線を使っています。
そのため、ドコモと通信速度やエリアは同じです。
ahamoはMVNOではないので、お昼や夕方の回線混雑時に速度が遅くなることはありませんし、エリアも広いので地方や山間部でもつながりやすいです。
全国で安心して使えるのがahamoのメリットです。
20GBのプランしかない
ahamoの最大のデメリットは20GBのプランしかないことです。
他社のLINEMOは3GBのプランも選べますし、povo2.0は自身の使用量に応じてデータ容量をチャージできますが、ahamoは20GBのみです。
特にデータ使用量が少ない方はもったいないので、10GB以下なら同じドコモ回線のOCNモバイルONEがおすすめです。
20GB以上使う方は80GBの大盛オプション(+1980円)も追加できますが、100GBで合計4,950円かかるので、月3,278円で使い放題で楽天モバイルの方がお得です。
- 10GB以下ならOCNモバイルONE
- 20GB以上なら…
- 80GBの追加オプション(+1,980円)
- 楽天モバイル(使い放題で月3,278円)
20GBプランしかない点には注意が必要ですが、ahamoはドコモと同じ品質の通信が格安で使えます。
10GB~20GBの方はぜひahamoへの乗り換えを検討しましょう。
詳細:ahamo公式サイト
楽天モバイル
続いて紹介するおすすめの乗り換え先は楽天モバイルです。
月20GB以上使う方は楽天モバイルも検討しましょう。
データ使い放題・国内通話かけ放題で月3,278円は破格の安さです。
エリアの広さ・電波の安定性はドコモ・ahamoに劣りますが、最近ではかなり改善してきました。
データ使い放題で3,278円
楽天モバイルの最大のメリットは使い放題プランの料金の安さです。
料金プランは月のデータ使用量に応じて変動する従量課金制で、20GB以上はどれだけ使っても月3,278円です。
<Rakuten UN-LIMIT VII 料金表>
容量(※1) | 基本料金 | 通話料金 |
---|---|---|
3GB まで | ¥1,078 | 国内通話 かけ放題 (※2) |
3GB~ 20GBまで | ¥2,178 | |
20GB以上 無制限 | ¥3,278 |
※1:楽天回線エリア外は5GB以降最大1Mbpsに制限
※2:一部かけ放題対象外あり
ドコモのメインプラン「5Gギガホプレミア」の通常料金は月7,315円なので、楽天モバイルは半額以下で使い放題です。
ahamoで大盛オプションを追加した場合でも4,950円なので、月1,600円以上楽天モバイルの方が安いですね。
1日10GB以上使うと当日中は最大速度が3Mbpsに制限されますが、3Mbpsの速度があればスマホなら何でもできるので影響はないでしょう。
データ容量をどれだけ使っても3,278円しかかからないので、かんたんに料金を節約できます。
国内通話かけ放題
楽天モバイルは全ての契約者が無料で国内通話かけ放題が使えるのもメリットです。
専用アプリ「Rakuten Link」を使えば、固定電話や他社携帯電話も含めて料金が無料です。
アプリの利用料金も無料なので、通話が多い方や長電話をする方はかなりお得です。
(ナビダイヤルなど一部電話番号は有料)
Rakuten Linkは電話回線ではなく、LINE電話などと同じくデータ通信を使って通話する仕組みです。
そのため通話品質が高くないなどの口コミも多いですが、私が使う中では問題なく使えていますし、通話品質も問題ありません。
ドコモ・ahamoやOCNモバイルONEでかけ放題プランを契約しようとすると追加で2,000円近くかかるのに対し、楽天モバイルは誰でも無料でかけ放題です。
通話が多い方はさらにお得になります。
詳細:Rakuten Linkでできること | 楽天モバイル
最新のiPhoneが安い
楽天モバイルはドコモと同じく最新のiPhoneが発売と同時に購入できます。
楽天モバイルのiPhoneはSIMフリーですしApple Storeで販売されている端末と全く同じなので、安心して使えます。
機種変更でiPhoneを使う場合もお得に購入できます。
楽天モバイルのデメリット
ここまでドコモから楽天モバイルに乗り換えるメリットを解説してきましたが、楽天モバイルには注意点やデメリットもあります。
- 回線エリア・通信の安定性は劣る
- Androidは使えない端末が多い
- SIMロック解除が必要
回線エリアが狭い・電波が不安定
楽天モバイルの最大のデメリットは回線エリアです。
楽天モバイルは自社回線を使ったデータ通信が月3,278円で使い放題なのが最大のメリットですが、自社回線の基地局はドコモなどに比べてまだまだ少ないです。
2022年3月末時点で自社回線の人口カバー率は97%を突破したと宣伝していますが、これは日本の国土の97%を網羅したというわけではありません。
楽天回線エリア以外は「パートナー回線エリア」と呼ばれ、auの回線を借りて運営しています。
このエリア内で使える高速通信のデータ容量は月5GBまでで、月5GB使いきると通信速度が最大1Mbpsに制限されます。
パートナー回線エリアはだいぶ減っており、例えば東京都は全エリアが楽天回線エリアになりましたが、大都市圏以外だとまだまだau回線につながる場所も多いようです。
また、マップ上は楽天回線エリアになっていても電波が弱く、圏外になったりパートナー回線に接続される場合も多いです。
使ってみてしばらくはmy楽天モバイルからデータの使用状況をこまめに確認しましょう。
電波は改善傾向にあり
楽天モバイルは依然としてエリアと電波の安定性の問題がありますが、私の使用範囲ではだいぶ安定してきたように思います。
私は都内で2021年夏~秋にかけて楽天モバイルをメインに使っていましたが、突然データ通信が止まる・圏外になる事が多く、メインでの使用をやめてしまいました。
しかし、2022年春に再度メインとして使ったところ、以前のようにデータが止まることはほとんどなくなりました。
また、都内でも5G電波をつかむこともかなり増えてきました。
- 2021年秋頃:頻繁に止まる、圏外に
- 2022年春頃:安定して使えるように
あくまで23区内で生活する私の感想ですが、電波状況はかなり改善しているように思います。
以前に一度試してみて諦めた方も、再度試してみるのがおすすめです。
Androidは使えない場合も
ドコモで使っていたスマホは楽天モバイルで使えない場合もあります。
まず、iPhoneはiPhone6S・iPhone SE(初代)以降の機種なら楽天モバイルで使えます。
ただし、SIMロック解除が必要です。
Androidは使えない端末が多いです。
SIMロック解除すれば使えないことはないですが、ドコモと楽天モバイルでは使っている電波の周波数が違うため、エリアによっては電波が弱くなる場合あります。
使用前には必ず楽天モバイル公式サイトの「ご利用製品の対応状況確認」を確認しましょう。
使えない場合や、使えるかどうかよくわからない場合には素直に楽天モバイルで端末を買いましょう。
楽天モバイルへの乗り換え時に端末を購入すれば、iPhoneもAndroidも高額のポイントが還元されます。
▼iPhoneもAndroidもお得▼
その他、楽天モバイルのメリット・デメリットやキャンペーン情報はこちらにまとめています。
▼20GB以上なら楽天モバイル▼
(データ使い放題で3,278円)
ドコモからお得に乗り換える方法
お得な乗り換えタイミングは月末?
ドコモから他社に乗り換える場合、お得な乗り換えタイミングは月末です。
ドコモの解約月(乗り換え月)は月途中の解約であっても1ヶ月分の料金がまるまるかかります。
そのため、月末ギリギリまでドコモでデータを使ったほうがお得ですね。
OCNモバイルONEは初月無料で、契約日によっては最大で40日ほど無料で使えます。
ahamoの契約月の料金は日割り計算されるので月末に近いほど料金は安くなります。
楽天モバイルは日割りではなく、その月に使用したデータ容量によって料金が決まります。
そのため一般的には使用する日数が少ないほうがお得になる場合が多いでしょう。
<おすすめ乗り換え先の初月料金>
キャリア | 初月料金 |
---|---|
OCNモバイルONE | 初月無料 |
ahamo | 日割り計算 |
楽天モバイル | データ使用量による |
ただし、月末ギリギリを狙いすぎて乗り換え完了が翌月になると大損です。
乗り換えには1週間ほど時間がかかる場合があるので、余裕を持って手続きをしましょう。
乗り換えキャンペーンを確認
ドコモから他社に乗り換える際には必ずキャンペーン情報を確認しましょう。
キャンペーンは月途中で変更になることも多いので、お得なタイミングを狙って乗り換えましょう。
特に楽天モバイルは乗り換えタイミングによってお得度が大きく変動します。
キャンペーンの切り替えは月途中の場合が多いので、必ず乗り換え前にキャンペーン情報を確認してください。
iPhone/Androidをセットで契約する場合はスマホセール情報も確認しましょう。
▼iPhoneもAndroidもお得▼
OCNモバイルONEは料金割引キャンペーンはあまり実施しませんが、毎月実施するスマホセールがお得です。
乗り換え時にスマホを買い替える方は必ずセール情報を確認してから乗り換えましょう。
詳細:OCNモバイルONEのスマホセール
詳細:OCNモバイルONEのキャンペーン情報
その他のキャリアのキャンペーンはこちらから確認してください。
乗り換えにかかる費用
ドコモから乗り換える場合、乗り換え手数料はかかりません。
ドコモは契約解除料(違約金/解約金)もMNP転出手数料も無料です。
ただし、乗り換え先のキャリアでは初期費用(契約事務手数料/SIMカード発行手数料)がかかる場合があります。
- OCNモバイルONE:初期手数料3,300円、SIMカード手配料433円
- ahamo:無料
- 楽天モバイル:無料
OCNモバイルONEは乗り換え時に初期手数料とSIMカード手配料433円がかかります。
ahamoと楽天モバイルは常に無料で乗り換えられます。
ドコモから番号そのまま乗り換えはこちら
以上、ドコモから乗り換える際のおすすめキャリアと注意点の解説でした。
ドコモから乗り換えならOCNモバイルONE・ahamoか楽天モバイルがおすすめです。
乗り換え時には必ず各キャリアのメリット/デメリットと乗り換えキャンペーンを確認してから乗り換えましょう。