この記事では格安SIM各社のシェアSIMについて解説します。
先日、シェアSIMを一枚追加したいと思い、各社の料金や仕様を調べました。
各社のおすすめポイントと私が選んだシェアSIMを解説します。
シェアSIMとは
SIMを追加し容量を分け合う
シェアSIMとは、「親」となるSIMカードに「子」のSIMカードを追加発行し、親と子のSIMカード間で契約容量を分け合う仕組みです。
※BIGLOBEモバイル公式サイトより引用
上記の画像の例だと、親となる主SIMが月20GBの契約です。
この親回線にシェアSIMを4枚追加し、5枚のSIMで月20GBの容量を分け合っています。
音声SIMもデータSIMも追加可
追加するSIMは音声SIMでもSMS機能付きSIMでもデータ専用SIMでもOKです。
ただし、キャリアによっては「親回線が音声SIMでないと子回線に音声SIMを追加できない」といった制限があります。
親となる音声SIMにさらに音声SIMを追加発行して、家族で容量を分け合うこともできます。
また、音声SIMにデータSIMを追加発行し、音声SIMはスマホ用・データSIMはタブレット用といった使い方もできます。
格安SIMにおけるシェアSIMの比較
シェアSIMがある格安SIM
主要な格安SIMで、シェアSIMの仕組みがあるのは以下のキャリアです。
キャリア | シェアSIMの有無 |
---|---|
ワイモバイル | ◯ (SMS付のみ) |
UQモバイル | ー |
mineo | ー |
IIJmio | ◯ |
LINEモバイル | ー |
OCNモバイルONE | ◯ |
BIGLOBEモバイル | ◯ |
イオンモバイル | ◯ |
エキサイトモバイル | ◯ |
LIBMO | ◯ |
楽天モバイル MVNO | ー (新規申込終了) |
シェアSIMの仕組みがあるのはワイモバイル・IIJmio・OCNモバイルONE・BIGLOBEモバイル・イオンモバイル・エキサイトモバイル・LIBMOです。
シェアSIMがない格安SIM
上表の通り、UQモバイルやmineo・LINEモバイルにはシェアSIMの仕組みはありません。
- UQモバイル
- mineo
- LINEモバイル
- 楽天モバイル
シェアSIMがない代わりに、UQモバイルは音声SIMを追加する場合には家族割が適用され、料金が月500円割引になります。
また、月3GBならデータ専用の「データ高速プラン(月980円)」が用意されています。
mineoは月50円割引の家族割に加え、パケットギフト・パケットシェアの仕組みが用意されています。
特にパケットギフトはかなり使い勝手が良いです。
LINEモバイルにもシェアSIMはありませんが、データプレゼントという仕組みがあります。
楽天モバイルのドコモ・au回線にはシェアSIMの仕組みがありましたが、楽天UN-LIMITの開始により現在は新規受付が終了しました。
シェアSIMの料金比較
シェアSIMには、SIM追加時の手数料と、月額料金がかかります。
SIM追加時の手数料はほとんど1枚3,000円~3,394円です。
ただし、親回線と同時に契約すると無料の場合もあります。
<シェアSIMの初期費用>
キャリア | 契約と同時 | あとから |
---|---|---|
ワイモバイル | 無料 | ¥3,000 |
IIJmio | こちらを参照 | |
OCNモバイルONE | ¥394 | 音声:¥3,394 データ/SMS:¥2,194 |
BIGLOBEモバイル | ¥3,394 | ¥3,394 |
イオンモバイル | こちらを参照 | |
エキサイトモバイル | 無料 | ¥3,000 |
LIBMO | ¥3,000 | ¥3,000 |
月額料金は以下のとおりです。
<シェアSIMの月額料金>
キャリア | 音声 | SMS付 | データ 専用 |
---|---|---|---|
ワイモバイル | ー | S:¥980 M/R:¥490 | ー |
IIJmio | 別途解説 | ||
OCNモバイル ONE | ¥1,000 | ¥520 | ¥400 |
BIGLOBE モバイル | ¥900 | ¥320 | ¥200 |
イオン モバイル | 別途解説 | ||
エキサイト モバイル | 別途解説 | ||
LIBMO | ¥820 | ¥260 | ¥120 |
シェアSIMの月額料金はLIBMOが非常に安いですね。
データ専用SIMなら月120円、音声SIMでも月820円で使えます。
次いでBIGLOBEモバイルも安いです。
シェアSIMの発行枚数の比較
シェアSIMは、発行できる枚数に制限があります。
<発行できるSIMの枚数>
キャリア | 最大追加 枚数 |
---|---|
ワイモバイル | 3枚 |
IIJmio | 2枚/9枚 |
OCNモバイルONE | 4枚 |
BIGLOBEモバイル | 4枚 |
イオンモバイル | 4枚 |
エキサイトモバイル | 4枚 |
LIBMO | 3枚 |
上記は、親回線を除く追加できるSIMの枚数です。
例えばワイモバイルの場合、親回線に対して3枚のSIMを追加できるので、最大4枚のSIMでデータを分け合えます。
IIJmioはミニマムスタートプラン・ライトスタートプランは2枚まで、ファミリーシェアプランは9枚まで追加できます。
シェアSIM契約するならおすすめは?
私が契約中のシェアSIM
私は現在ワイモバイル・LIBMO・BIGLOBEモバイル・IIJmioのシェアSIMを契約中です。
これだけたくさんのシェアSIMを契約しているのは、毎月格安SIMの速度を測定しているからです。
例えばIIJmioはドコモ回線・au回線をそれぞれ計測しているため、データSIMの1契約に対しSIMを1枚追加発行しています。
BIGLOBEモバイルはau回線・ドコモ回線に加え、ドコモ回線の最適化解除APNという特殊な設定でも測定しているため、2枚のシェアSIMを追加して3枚のSIMで容量をシェアしています。
LIBMOのシェアSIMを契約
今回、シェアSIMを調べたのは固定回線代わりに使うSIMを追加したかったからです。
私は自宅に固定回線を敷かず、MR05LNというモバイルルーターに楽天モバイルUN-LIMITのSIMを入れて固定回線代わりに使っています。
ただ、たまに端末に楽天モバイルのSIMを入れて動作確認するために持ち出すことがあり、その間だけ使えるSIMを契約したかったのです。
そこで、現在契約している速度測定用のSIMに追加して容量をシェアできればお得かつ効率的にデータを使えると思い、シェアSIMの料金を調べました。
で、結論から言うとLIBMOでシェアSIMを追加契約しました。
その理由は以下の3つです。
- 月額料金が一番安い
- 速度が速い(お昼意外)
- 余ったデータは繰り越せる
最大の理由はやはり月額料金が安いことです。
本当はお昼でも速度が速いワイモバイルかOCNモバイルONEを契約したかったのですが、データ専用でも月400円以上かかります。
一方、LIBMOは月120円と格安です。
また、通信速度はお昼12時~13時は遅くなりますが、それ以外はかなり高速です。
これまで契約していたFUJI Wifiと同じくらいの速度が出ているので、LIBMOを選びました。
月120円と他の格安SIMに比べてやすいのはかなりお得ですね。
▼LIBMOの詳細を調べる▼
BIGLOBEモバイルもおすすめ
月額料金が月200円~
最後まで悩んだのがBIGLOBEモバイルです。
BIGLOBEモバイルも料金が月額200円と安く、通信速度も速いです。
私はデータ通信ができれば良いのでLIBMOを選びましたが、BIGLOBEモバイルのシェアSIMもおすすめです。
ドコモ回線なら月200円から使えます。
速度の速いau回線はSMS付しか無いので月320円かかりますが、速度は安定して速いです。
速度が遅いドコモ回線も、最適化解除APNを設定すれば速度は速くなります。
シェアSIMでもエンタメフリー可
また、スマホやタブレットに挿してYoutubeを観る方は、エンタメフリーを追加することで視聴によるデータ消費がカウントフリーになります。
データSIMだと月980円ですが、音声SIMなら月480円でエンタメフリーがつけられるので、音声SIMを追加してスマホで使う場合におすすめです。
ただし、エンタメフリーはシェアSIMごとに別途契約が必要なので注意してください。
親回線がエンタメフリーに加入しているからと言って、子回線でもカウントフリーになるわけではありません。
▼シェアSIMの詳細を見る▼
メイン+サブ回線ならワイモバイル
速度にこだわる方はワイモバイルもおすすめです。
私はメインのスマホではワイモバイルを使っており、速度測定用のサブ回線としてシェアSIMを契約しています。
プランM・Rなら月480円でシェアSIMが使えます。
音声SIMの追加発行はできませんが、タブレットやルーターなどに入れて使うには大変おすすめです。
お昼でも速度が落ちず、快適に使えます。
SMSも使えるので、ゲームやフリマアプリの認証にも使えます。
ワイモバイルのシェアプランについてはこちらに詳しくまとめています。
▼SIMカード契約はこちら▼
シェアSIMをうまく活用しよう
以上、格安SIMにおけるシェアSIMの比較・おすすめの解説でした。
私はたくさんのシェアSIMを契約していますので、不明点などあればぜひ質問してください!
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