本記事では、楽天モバイルと他社のSIMと併用する方法を解説します。
楽天モバイルは国内通話が無料でかけ放題なのでメイン回線にできますし、データ使い放題のデータ通信専用SIMとしても使えます。
併用におすすめのキャリアやお得な併用パターンも解説します。
おすすめの併用パターン
楽天モバイルと他社のSIMを併用する場合、以下の3つのパターンがおすすめです。
<併用の3パターン>
通話 | データ | 備考 | |
---|---|---|---|
① | 楽天 (他社) | 楽天 (他社) | 楽天が繋がらない場合の 予備で他社SIMを併用 |
② | 楽天 | 他社 | かけ放題用として 楽天を利用 |
③ | 他社 | 楽天 | 容量使い放題として 楽天を利用 |
予備として他社SIMを併用
まずは、楽天モバイルをメインとして通話・データ通信を使いながら、繋がらない場合の予備として他社SIMを併用するパターンです。
- 通話:楽天モバイル
- データ:楽天モバイル
(予備として他社SIMを契約)
楽天モバイルはだいぶ自社回線エリアも広くなり通信品質も向上してきましたが、まだまだ万全とは言えません。
私も都内で使っていますが、最近はつながらないことはほとんどなくなりましたが、地下や建物の中では電波が弱くなる場合もあります。
そんな場合のために、予備として他社のSIMを契約しておくのがおすすめです。
サブ回線で最も人気なのがpovo2.0です。
維持費無料で、使う時だけデータ容量を追加(トッピング)してデータ通信できます。
また、ギガ活というサービスを利用すれば無料でデータ容量がもらえます。
もちろん音声通話もできます。
詳細:povo2.0公式サイト
また、楽天モバイルはデータ使用量が3GB・20GBを超えると料金が上がります。
ぎりぎり超えてしまいそうな時だけ他社SIMでデータ通信し、料金アップを抑えることも可能です。
通話専用で楽天モバイルを利用
楽天モバイルはRakuten Linkを使ってかけた国内通話は無料でかけ放題です。(一部番号を除く)
よって、通話専用回線として楽天モバイルを利用すれば通話料金を大きく節約できます。
通話が多い方におすすめのやり方ですね。
- 通話:楽天モバイル
(国内通話は無料でかけ放題) - データ:他社
通話は楽天モバイル・データ通信は他社のSIMにすれば、通話料金は無料です。
楽天モバイルのSIMは毎月1,078円の維持費がかかりますが、国内通話かけ放題とデータが3GB使えて1,078円は破格です。
例えばドコモならかけ放題だけで月1,870円するので、かけ放題だけのために楽天モバイルを契約してもよいくらいです。
電話が多い方は楽天モバイルの併用で通話料金を大きく削減できる可能性があります。
データ専用で楽天モバイルを利用
楽天モバイルを容量使い放題のデータ通信専用回線として使うやり方もあります。
楽天モバイルはどれだけデータを使っても3,278円以上かかりませんので、データをたくさん使う方はこのやり方がよいでしょう。
- 通話:他社SIM
- データ:楽天モバイル
(使い放題で最大3,278円)
データ容量をたくさん使う方は本来は楽天モバイルをメイン回線として使えば良いのですが、メイン回線を楽天モバイルにするのは少し不安な方もおられるでしょう。
そんな場合、通話は現在の電話番号をそのまま使い、追加で楽天モバイルを契約しましょう。
楽天モバイルはどれだけデータを使っても3,278円以上かかりませんので、大容量使う方も安心です。
そのうえで、現在契約中のメイン回線の契約プランを最小にすれば、月の支払額がお得になります。
また、最近は格安SIMは大容量プランがなくなり、10GB程度までしか選べなくなりましたので、格安SIMと併用する場合もこのやり方がおすすめです。
3キャリアとの併用はそれほどお得にならない
ただし、ドコモ・au・ソフトバンクで大容量プラン・無制限プランを使っている方は、この方法をとってもそれほど安くなりません。(最大月1,000円くらい)
その場合は、メイン回線の電話番号を格安SIMに乗り換えればかなり節約できます。
例えば現在ドコモでギガホなどの大容量プランを契約中の場合、楽天モバイルを併用してプランをギガライトに変更しても、月の支払額は462円しか変わりません。
しかし、ドコモの回線をirumo(音声0.5GB)に変更すると、月3,157円も節約できます。
これを機に思い切って格安SIMへの乗り換えも検討してください。
<例:ドコモを契約中の場合>
現状 | ドコモ+ 楽天 | irumo+ 楽天 | |
---|---|---|---|
通話 | ドコモ 5Gギガホ プレミア | ドコモ 5Gギガライト (¥3,465) | irumo 音声0.5GB (¥550) |
データ | 楽天モバイル (¥3,278) | 楽天モバイル (¥3,278) | |
月の 支払 | ¥7,205 | ¥6,743 (▲¥462) | ¥3,828 (▲¥3,377) |
電話番号を2つ持つ
これまで仕事用・プライベート用に2つのスマホを併用(2台持ち)していた方も、今後は1台のスマホで済むようになります。
最近は2枚のSIMを同時に入れられるデュアルSIMのスマホが増えてきました。
iPhoneはXS・XR以降の機種はすべてデュアルSIMで、2つの電話番号を1台のスマホで持てます。
AndroidもほとんどがデュアルSIMになりました。
仕事で電話が多い方は国内通話が無料でかけ放題の楽天モバイルにし、プライベート用は格安SIMや家族割が使えるキャリアにするとよいでしょう。
▼楽天モバイルを契約する▼
楽天モバイルSIMの具体的な併用方法
これから、楽天モバイルと他社のSIMを併用する方法を具体的に解説します。
DSDV対応機種を準備
まず、2枚のSIMを入れられるDSDV対応端末を準備します。
楽天モバイルの対応端末の中から、2枚のSIMが同時に入れれらるデュアルSIMの端末を確認して準備しましょう。
上記以外にも楽天モバイルで動作確認されたSIMフリーのDSDV対応スマホが家電量販店などで販売されています。
また、iPhoneXS/XR以降の機種をお持ちの方は、物理SIM+eSIMを併用できます。
楽天モバイルではeSIMを契約しましょう。
もう1回線を楽天モバイルと併用
メイン回線を楽天モバイルにする場合
「メインは楽天モバイルにし、予備としてもう1回線契約しておく」という方は、今使っているメインの電話番号のSIMを楽天モバイルにMNPし、新たにもう1回線契約しましょう。
併用するのは音声SIMでもデータSIMでもOKです。(個人的にはデータ専用SIMでよいと思います)
使い方としては、以下の2通りがメインになると思います。
<併用の例①>
- 通話:楽天モバイル
- データ:楽天モバイル
→電波が弱い場合にサブ回線に切り替えて回避
<併用の例②>
- 通話:楽天モバイル
- データ:他社のサブ回線
→楽天モバイルの国内通話かけ放題を活用
サブ回線として楽天モバイルを使う場合
楽天モバイルをサブ回線として使う場合は、今使っているSIMに加えて楽天モバイルを新規契約しましょう。
例えば現在ドコモを契約中の方は、今使っているドコモの音声SIMと新規契約した楽天モバイルの音声SIMを併用します。
「通話はドコモ、データ通信は楽天モバイル」に設定しておけば、ドコモではデータ通信が不要なのでギガライトなどの安いプランに変更できます。
ドコモ回線を格安SIMにすればさらに料金が安くなりますね。
<併用の例③>
- 通話:現在の音声SIM
- データ:楽天モバイル
→今の電話番号を維持したまま、+月3,278円でデータが使い放題に
上記の場合、例えば現在ドコモを契約中の方が楽天モバイルと併用し、通話はドコモ、データ通信は楽天モバイルに設定します。
ドコモはデータ通信をほとんどしなくなるので契約しているプランを小さくしたり、ギガホからギガライトに変更できます。
データ通信は楽天モバイルなのでどれだけ使っても月額3,278円しかかかりません。
よって、ドコモで使い放題プランを契約するよりトータルで安くできます。
万が一、楽天モバイルの電波が弱い場合や障害発生時などはドコモにデータ通信を切り替えることで回避が可能です。
SIMの切り替え
端末に楽天モバイルともう1社のSIMを入れたら、端末上で通話とデータ通信をどちらのSIMで行うかを端末上で設定をします。
楽天モバイルはデータ使い放題なので、データ通信は基本的には楽天モバイルにしたほうが良いです。
トラブル時のみもう1回線のSIMに切り替えましょう。
通話は、自身がよく使う電話番号のSIMに設定しておきます。
iPhoneの場合
iPhoneの場合、SIMカードを2枚入れてAPN設定をした状態で「設定」→「モバイル通信」をタップします。
設定するのは「モバイルデータ通信」と「デフォルトの音声回線」の項目です。
それぞれ、どちらのSIMを使うか選んでください。
下記画像は「データSIM:楽天eSIM、音声通話:ワイモバイル」に設定した場合です。
下記のように使い分けを設定してください。
Androidの場合
Androidの場合、機種やOSのバージョンによって若干表記が異なります。
私が持っているZenFone Live L1 (ZA550KL)の場合、「設定」→「無線とネットワーク」→「デュアルSIMカード設定」をタップします。
その上で、音声通話とモバイルデータ通信をどちらのSIMで行うか選択できます。
併用におすすめのキャリア
ここまで、楽天モバイルと他社のSIMを併用するメリットと設定手順について解説してきました。
では、楽天モバイルと併用するのはどのキャリアが良いでしょうか。
ほとんどの方は現在契約中のSIMと併用する場合が多いと思いますが、これからもう1回線を契約する場合には、以下のキャリアがおすすめです。
ドコモ・au・ソフトバンクと併用
まず、現在ドコモ・au・ソフトバンクを契約中の方は楽天モバイルをサブ回線として使うのがおすすめです。
例えばドコモの「5Gギガホ プレミア」、auの「使い放題MAX」、ソフトバンクの「メリハリ無制限」などの無制限プランを契約中の方は、データ通信を楽天モバイルにすることで料金を下げられる場合があります。
例えばドコモの5Gギガホプレミアは月額料金が月7,315円です。
この方がメインプランを5Gギガライトにし、楽天モバイルを併用します。
通話はドコモ・データ通信は楽天モバイルにすれば月額料金が月600円ほど安くなります。
現状 | 今後 | |
---|---|---|
通話 | ドコモ 5Gギガホ プレミア (¥7,315) | ドコモ 5Gギガライト (¥3,465) |
データ | 楽天モバイル (¥3,278) | |
月額料金 | ¥7,315 | ¥6,743 |
同様に、auの方は「使い放題MAX」から「ピタットプラン」、ソフトバンクは「メリハリ無制限」から「ミニフィットプラン」に変えましょう。
また、これだけだと安くなるのは月600円だけですが、メイン回線をドコモ・au・ソフトバンクから格安SIMにすると、月3,000円ほど安くなります。
おすすめの格安SIMはのちほど解説します。
ワイモバイルと併用
ワイモバイルと楽天モバイルを併用することでお得になるのは、国内通話をたくさんする方や、月25GB以上使う方です。
国内通話が多い場合
ワイモバイルでかけ放題オプション「スーパー誰とでも定額(S)」を契約している方は楽天モバイルとの併用でお得になる場合があります。
ワイモバイルの完全かけ放題オプション「スーパー誰とでも定額(S)」は月1,870円かかります。
楽天モバイルは月1,078円でかけ放題で、さらに月3GBのデータ通信も可能です。
よって、ワイモバイルでかけ放題オプションを契約している方は楽天モバイルと併用し、通話はRakuetn Linkで行えば料金を節約できます。
さらに3GBのデータ通信も使えてお得ですし、楽天市場での買い物がお得になるなどのメリットもあります。
▼併用の方がお得に▼
ワイモバイル のみ | ワイモバイル +楽天モバイル | |
---|---|---|
使える内容 | 3GB +かけ放題 | 6GB +かけ放題 |
料金 合計 | ¥4,048 | ¥3,256 |
25GB以上使う場合
また、ワイモバイルは最大25GBまでのプランしかありません。
それ以上使う方はワイモバイルの契約をプランSにした上で、楽天モバイルと併用しましょう。
楽天モバイルは月3,278円でデータ使い放題なので、容量を気にせず通信できます。
ただし、ワイモバイルはプランSでも月2,178円がかかります。
家族割やおうち割を適用している方は月990円でワイモバイルの回線が維持できますが、そうでない方はワイモバイルのプランSと楽天モバイルの料金を合わせると結構高額になります。
よって、個人的にはワイモバイル+楽天モバイルよりも音声500MBが550円のirumoや、データ専用eSIMが2GBで440円のIIJmioと楽天モバイルを併用する方がおすすめです。
irumoなら合計で月1,628円でデータ3.5GBと通話かけ放題が使えます。
IIJmioとの併用なら月1,518円でデータ5GBとかけ放題が使えます。
▼使い放題なら格安SIMがお得▼
Ymobile (プランS) +楽天 | IIJmio (データ2GB) +楽天 | irumo (音声0.5GB) +楽天 | |
---|---|---|---|
使える 内容 | データ使い放題 +かけ放題 | ||
料金 合計 | ¥5,456 | ¥3,718 | ¥3,828 |
UQモバイルと併用
UQモバイルと楽天モバイルを併用することでお得になるのは、国内通話をたくさんする方や、月20GB以上使う方です。
国内通話が多い場合
UQモバイルでかけ放題オプションを契約している方は楽天モバイルとの併用でお得になる場合があります。
UQモバイルの完全かけ放題オプションは月1,870円かかります。
楽天モバイルは月1,078円でかけ放題で、さらに月3GBのデータ通信も可能です。
よって、UQモバイルでかけ放題オプションを契約している方は楽天モバイルと併用し、通話はRakuetn Linkで行えば料金を節約できます。
さらに3GBのデータ通信も使えてお得ですし、楽天市場での買い物がお得になるなどのメリットもあります。
▼併用の方がお得に▼
UQモバイル のみ | UQモバイル +楽天モバイル | |
---|---|---|
使える 内容 | 4GB +かけ放題 | 7GB +かけ放題 |
料金 合計 | ¥4,345 | ¥2,706 |
20GB以上使う場合
また、UQモバイルは最大20GBまでのプランしかありません。
それ以上使う方はUQモバイルの契約をミニミニプランにした上で、楽天モバイルと併用しましょう。
楽天モバイルは月3,278円でデータ使い放題なので、容量を気にせず通信できます。
ただし、UQモバイルはミニミニプランでも月2,365円がかかります。
光回線やauでんきとのセット割「自宅セット割」を適用している方は月990円でUQモバイルの回線が維持できますが、そうでない方はUQモバイルと楽天モバイルの料金を合わせると結構高額になります。
よって、個人的にはUQモバイル+楽天モバイルよりも音声500MBが550円のirumoや、データ専用eSIMが2GBで440円のIIJmioと楽天モバイルを併用する方がおすすめです。
IIJmioなら合計で月3,718円、irumoなら月3,828円でデータ使い放題と通話かけ放題が使えます。
▼使い放題なら格安SIMがお得▼
UQ (ミニミニ) +楽天 | IIJmio (データ2GB) +楽天 | irumo (音声0.5GB) +楽天 | |
---|---|---|---|
使える 内容 | データ使い放題 +かけ放題 | ||
料金合計 | ¥5,643 | ¥3,718 | ¥3,828 |
mineoと併用
音声1GBと併用
mineoと楽天モバイルを併用するのもおすすめです。
王道は、mineoの音声1GBプランと楽天モバイルを併用するパターンです。
データ容量が使い放題になりますし、お昼でも高速で通信できます。
2回線あるので、通信障害などの場合も対応できます。
<mineoとの併用例1>
- 通話:mineoの音声SIM(1GB)
- データ:楽天モバイル
→今の電話番号を維持したまま、+月3,278円でデータが使い放題に
パケット放題Plusと併用
また、mineoでは月385円でパケット放題Plusというオプションをつけられます。
このパケット放題Plusは、低速モードをONにすると最大1.5Mbpsでデータが使い放題になるオプションです。
よって、データはmineoのパケット放題Plus、通話は楽天モバイルでかけ放題にするのもおすすめです。
国内通話はRakuten Linkで月1,078円でかけ放題、データは月1,265円で最大1.5Mbpsながら使い放題になります。
また1.5Mbps以上の速度で通信したい場合も3GBまでなら楽天モバイルで通信できます。
<mineoとの併用例2>
- 通話:楽天モバイル
- データ:mineoのデータ1GB+パケット放題Plus
→国内通話は無料、データは月1,265円で1.5Mbps使い放題
さらに楽天で3GBのデータ通信可能
▼お得なキャンペーン実施中▼
マイそくと併用
また、2022年にはマイそくという使い放題プランが開始しました。
最大1.5Mbpsでデータ使い放題のスタンダート(月990円)と、最大3Mbpsでデータ使い放題のプレミアム(月2,200円)が選べます。
平日のお昼は速度制限があるものの、その分料金はかなり安いです。
よって、データ通信はmineoのマイそく、通話は楽天モバイルでかけ放題にするのもおすすめです。
国内通話はRakuten Linkで月1,078円でかけ放題、データは月990円で最大1.5Mbpsながら使い放題になります。
なお、マイそくは月~金曜日の昼12~13時は最大32kbpsに制限されます。
この間だけデータ通信も楽天モバイルに切り替えればお昼の通信制限も回避できます。
データ使用量が3GB以内なら月1,078円のままで使えます。
<mineoとの併用例3>
- 通話:楽天モバイル
- データ:mineoのマイそく(スタンダード)
→国内通話は無料、データは1.5Mbps使い放題
→お昼の制限時のみ楽天モバイルに切り替え
なお、マイそくには最大3Mbpsで使い放題のマイそく(プレミアム)も用意されています。
スタンダードの最大1.5Mbpsでは物足りない場合はプレミアムも選択できますが、この場合は楽天モバイルで使い放題にするのもおすすめです。
詳細はこちらの記事にまとめています。
mineoはキャンペーンを利用すればさらにお得に契約できます。
契約前に必ずキャンペーン情報を確認してください。
▼mineoの料金を調べる▼
▼マイそくの詳細はこちら▼
povo2.0と併用
楽天モバイルはpovoと併用するのもお得です。
通常は通話もデータ通信も楽天モバイルにしておき、データ通信がつながりにくい場所でpovo2.0を使うのが王道の使い方ですね。
楽天モバイルは月3,278円で国内通話かけ放題・データ使い放題です。
ただし場所によっては通信がつながりにくい場所があるので、その場合だけpovoに切り替えて回避しましょう。
また、通信障害などの万が一に備えてpovoと併用しておく方も多いです。
また、楽天モバイルは3GB・20GBを超えると料金が1,000円ほど一気に上がります。
そのため、月末にぎりぎり3GB・20GBを超えそうな場合はpovoでトッピングして楽天モバイルのデータ消費を節約する、といった使い方もできます。
詳細:povo2.0公式サイト
他社のSIMとの併用がおすすめ
楽天モバイルは安いが…
楽天モバイルは2022年7月から新料金プランを開始しました。
このプランは使ったデータ容量に応じた従量課金制で、3GB以下なら月1,078円、使い放題でも3,278円です。
<最強プランの料金表>
容量 | 基本料金 | 通話料金 |
---|---|---|
3GBまで | ¥1,078 | 国内通話 かけ放題 (※1) |
3GB~20GBまで | ¥2,178 | |
20GB以上無制限 | ¥3,278 |
※1:一部かけ放題対象外あり
一方、ドコモ・au・ソフトバンクにも大容量プランがありますが、少々高いです。
自社回線エリアにお住まいの方で大容量を使う方は楽天モバイルがおすすめです。
ただし、楽天モバイルだけだと不安な面もあります。
電波が弱いエリアも
楽天モバイルは場所によって電波が弱い場合があります。
自社回線エリアの人口カバー率は2022年3月末時点で97%を超えており、街なかはほとんど楽天回線エリアです。
しかし、実際はエリアによって繋がりにくい場合があります。
私も都内で楽天モバイルのSIMを使っていますが、場所によってはデータ通信が繋がりにくい場合があり、その場合はもう一方の回線に切り替えて回避しています。
都心ではかなり電波は改善してきましたが、郊外や地方ではまだまだ安心できません。
万が一の場合に対応できない
また、契約しているキャリアが1社だけだと通信障害などの万が一の場合に対応できません。
2022年7月にもau回線で大規模な通信障害が起きましたが、私はドコモ回線とau回線を併用していたため、ドコモ回線に切り替えることで難を逃れました。
通信障害などの深刻なトラブルの可能性はそれほど高くないですが、万が一のために他社のSIMをサブ回線として契約しておくのもおすすめです。
併用のメリット・デメリット
楽天モバイルのSIMと他社SIMを併用するメリット・デメリットは以下のとおりです。
- 通話かけ放題回線にできる
- トラブル時にもう1回線で対応可能
- データ使い放題としても使える
- eSIMの取り扱いが簡単
- iPhoneでも対応
- 主回線の維持費が必要
- デュアルSIM対応端末のみ
通話専用回線として使用
楽天モバイルの最大のメリットはRakuten Linkを使えば国内通話が無料でかけ放題になることです。
よって、楽天モバイルは通話専用の回線として使うのもおすすめです。
他社でも通話料金が半額になったり定額オプションで安く済ませることはできますが、楽天モバイルのかけ放題にはかないません。
楽天モバイルは国内通話専用回線とし、データ通信は他社のSIMに設定しておきましょう。
楽天モバイルは国内通話かけ放題に3GBのデータ容量がついて月1,078円です。
例えばドコモならかけ放題だけで月1,870円かかるので、かけ放題のためだけでも楽天モバイルを契約した方がお得です。
データ通信料金が安いIIJmioのeSIMなら月2GBで440円です。
IIJmioのeSIMと楽天モバイルを併用すれば、国内通話かけ放題+月5GB使えて月1,518円しかかかりません。
<併用の例>
- 通話:楽天モバイル
(月1,078円でかけ放題) - データ:IIJmioのeSIM
(月2GBで440円)
サブ回線でトラブルを回避
また、SIMを併用しておけば何らかのトラブル発生時にもう1回線でカバーできます。
(可能性は少ないと思いますが)どこかのキャリアの回線の通信障害で電話ができない・データ通信ができないとなった場合も、もう一方の回線に切り替えることで電話やデータ通信ができます。
私はiPhoneで楽天モバイルとpovo2.0と併用していますが、通常は通話もデータ通信も楽天モバイルに設定しています。
そのうえで、楽天モバイルが3GBを超えそうな場合や通信が不安定な場合にデータ通信をpovo2.0に変更して使っています。
回線の維持費が必要
併用する最大のデメリットは、回線の維持費が必要な点です。
現在ドコモ・au・ソフトバンクを契約中の方が楽天モバイルに乗り換えれば、楽天モバイルの料金だけで使えます。
しかし、楽天モバイル以外にもう1回線契約して併用すると、維持費が2回線分必要です。
維持費を払うのが惜しいという方は、通信障害などのトラブルのリスクを承知の上で、楽天モバイルのみを契約してもよいでしょう。
通信障害のリスクは他社よりは高いと思いますが、頻繁に起こるものではありません。
ただし、最近はサブ回線でpovo2.0が人気です。
維持費無料で、使う時だけデータ容量を追加(トッピング)してデータ通信できます。
もちろん音声通話もできますので、困ったときにだけ使えて便利です。
詳細:povo2.0公式サイト
また、ワイモバイルやUQモバイルなど通信品質が安定したキャリアを選ぶのもおすすめです。
料金を取るか安心を取るか、各自で選択しましょう。
iPhoneはXS・XR以降のみ
続いての注意点は、楽天モバイルのSIMと他社のSIMを併用できる端末が限られる、という点です。
現在お持ちの端末が対応していない場合、端末の購入が必要になり余計な出費が増えてしまいます。
iPhoneの場合、iPhone XS・XS Max・XR以降の機種であれば通常のSIMとeSIMが同時に使えます。
よって楽天モバイルでeSIMを契約し、もう1回線は通常のSIMを契約すれば併用できます。
ただし、iPhone X・iPhone8までの機種はeSIMに非対応で、併用できません。
- OK:iPhone XS・XR以降の機種
- NG:iPhone 8・Xまでの機種
AndroidはDSDV非対応も多い
Androidを使う場合にも、DSDVに対応しているか確認が必要です。
SIMフリー端末の一部の機種はSIMカードを2枚同時に入れて併用できる「DSDV」に対応しています。
その機種をお持ちの方は、今すぐに併用が可能です。
ただし、ドコモ・au・ソフトバンクで買ったAndroidスマホ(Pixel以外)はDSDVに対応していない機種も多いです。
最近発売された機種はDSDV対応機種がほとんどですが、以前はほとんどありませんでした。
また、そもそもドコモ・au・ソフトバンクのAndroid端末は楽天モバイルのSIMが使えない機種も多いです。
ドコモ・au・ソフトバンクで買ったAndroidをお持ちの方は新たに端末を買う必要が出てくる場合があり、そうなると逆に損になってしまいます。
上記の注意点をクリアできれば、楽天モバイルと他社SIMの併用は非常におすすめです。
楽天モバイルのキャンペーン
楽天モバイルでは常時お得なキャンペーンを実施しています。
iPhone XS/XR以降のiPhoneなど、DSDV端末をお持ちの方はSIMのみ契約すればOKですし、お持ちでなければ楽天モバイルで格安でスマホが購入できます。
現在は以下のキャンペーンを適用するのが一番お得です。
特にiPhone・Androidスマホとセットで契約時のポイント還元が高額です。
また、事前エントリーや紹介URLへのログインで楽天ポイントがさらに貰えるキャンペーンもあります。
- 事前エントリーで楽天ポイント
- 紹介URLで6,000P進呈
- 端末購入で最大22,000円分還元
詳細:キャンペーン・特典一覧
エントリーでポイント還元
楽天モバイル契約時には、必ず事前に以下に全てエントリーしましょう。
楽天会員だけでなく、楽天カード保有者・楽天証券口座保有者は事前にエントリーしてから楽天モバイル公式サイトで申し込むことで楽天ポイントがさらに増額されます。
併用不可のキャンペーンもありますが、面倒な人はとりあえず全てにエントリーしてから楽天モバイルに申し込むのがおすすめです。
上記の中には店舗で申し込むと対象外のものがあるので、できるだけ楽天モバイル公式サイトで申し込んでください。
特に年会費・入会金無料の楽天カードを持っていない人は必ずカードを申し込みましょう。
同時に申し込めばさらに追加で楽天ポイントが還元されます。
紹介キャンペーン
楽天モバイルでは紹介キャンペーンを実施しています。
楽天モバイルに初めて契約する場合は、必ず紹介URLにログインしてから申し込みましょう。
6,000円分の楽天ポイントが貰えますし、併用できるキャンペーンも多いです。
契約している人から紹介URLをもらったら、これから契約する人はそのURLにアクセスし、自分の楽天IDでログインします。
これでエントリーは完了です。
ログインした翌々月までに契約すれば対象になるので、すぐに申し込む必要はありません。
周りに契約者がいない方はシムラボの紹介URLを使ってください。(契約者の名前などは紹介者にはわかりませんので安心してください。)
詳細:シムラボの紹介URL
紹介キャンペーンの主な条件は以下の通りです。
- 契約が初めての人のみ
- SIM到着後にRakuten Linkで10秒以上の通話が必要
- 自分で自分を紹介するのは不可
以前は2回線目以降でも対象でしたが、現在は初めて契約する人のみになりました。
その他、細かい条件があるのでこちらで条件を確認してください。
紹介URLにログインしたら、翌々月末までに楽天モバイルを申し込みましょう。
初めて契約で最大6000P還元
楽天モバイルの契約が初めてなら、紹介キャンペーンを利用せずに申し込んでもポイントがもらえます。
新規契約なら2,000P、他社から乗り換えなら6,000Pです。
紹介キャンペーンなら新規契約でも6,000Pもらえるので基本的には紹介キャンペーンがおすすめですが、何らかの理由で紹介キャンペーンを使いたくない人はこちらを利用しましょう。
SIMが届いたら、すぐにRakuten Linkで10秒以上通話してください。
申し込み翌月までに10秒以上の通話がないとポイントは還元されません。
端末購入で最大22000円分還元
端末セットで契約した方は最大22,000円分が還元されます。
端末によって条件や還元額が異なるので注意してください。
iPhoneは最大22000P還元
楽天モバイルではSIMフリーのiPhoneが購入できます。
楽天モバイルの契約とセットでiPhoneを購入した場合、以下の特典が適用されます。
<iPhone購入時の最大還元額>
ポイント還元 | |
---|---|
紹介 キャンペーン | 6,000P |
SIM契約と セットで購入 | 6,000P |
対象iPhone下取り + 買い替え超トク プログラム | ・7/8/X:1万P(各Plus含む) ・上記以外:5000P |
合計 | 最大22,000P +下取り金額の還元 |
最新のiPhoneも最大22,000P還元されてお得です。
楽天モバイルのSIMは初期費用が無料で、最低利用期間・違約金はありません。
これまでSIMを契約していない方は、SIMとセットで契約するのがおすすめです。
Androidは12,000円分還元
iPhone同様、AndroidスマホもSIMとセット契約でポイントが還元されます。
<Android端末の実質価格>
(キャンペーン適用時の実質価格)
端末名 | 通常価格 | キャンペーン 適用後 |
---|---|---|
Xperia 5 V | ¥152,400 | ¥140,400 |
Xperia 10 V | ¥72,800 | ¥60,800 |
Galaxy S23 | ¥147,700 | ¥135,700 |
Galaxy A23 5G | ¥29,800 | ¥17,800 |
Galaxy Z Flip4 | ¥89,500 | ¥77,500 |
OPPO Reno9 A | ¥53,900 | ¥41,900 |
AQUOS sense8 | ¥63,800 | ¥46,800 |
AQUOS wish3 | ¥35,800 | ¥23,800 |
※紹介キャンペーン、端末割引適用時
※シムラボの紹介URLはこちら
※紹介キャンペーンは必ず条件を確認
キャンペーンの適用には条件がありますので、契約前に必ず確認してください。
Rakuten WiFi Pocket 2Cが1円
楽天モバイルではモバイルルーター「Rakuten WiFi Pocket 2C」を発売中です。
私も購入して実機レビューしているので、スペックや機能はこちらを参考にしてください。
詳細:Rakuten WiFi Pocket 2Cのレビュー
Rakuten WiFi Pocket 2Cの通常価格は税込7,980円です。
ただし、SIMとセットで購入する場合は7,979円の割引が適用されて1円で購入できます。
新規契約/MNP/楽天モバイルのドコモ・au回線からの移行も1円ですし、SIMの契約が2回線目以降でも1円です。
詳細:Rakuten WiFi Pocket 2C 1円キャンペーン
その他キャンペーン一覧はこちらにまとめています。
楽天モバイルと他社SIMを併用しよう!
以上、楽天モバイルと他社のSIMを併用する方法とメリットを解説しました。
楽天モバイルはまだ未整備な部分がありますが、他社のSIMと併用することでリスクを回避できます。
特にドコモ・au・ソフトバンクを契約中の方は楽天モバイルへの乗り換えや併用でかなり料金を節約できます。
iPhoneでもeSIMを使えば併用可能です。
楽天モバイルの契約、または乗り換えは楽天モバイル公式サイトでどうぞ!
さらにお得なキャンペーンも実施中です。